2007年3月12日月曜日

Dolphin Analog2

仕事が一段落着いたので今日は有給をとりました。
家人がいないので朝から気ままに音楽を聴いています。


さて考えてみるとドルフィンから送られてきた品物は、使ってすぐそのすごさが分かるものとしばらく時間をかけないと良く分からないものがありました。

過去に思い出すのは「奇跡のジャンパー」と壁コンセント「ER-PSEX」。
「奇跡のジャンパー」はスピーカーケーブルにバイワイヤリング接続にこだわる私は時間をかけることをせず、すぐに送り返してしまったので「すごいもの」なのかどうかは今でも分からない。

ER-PSEXはER-PSXと交換してすぐは違いが全然分からなかったが、2,3日時間をかけると徐々に立ち上がってくるのが分かった。

この辺は品物が「そういうもの」なのか、私の耳か聴きどころが悪いのか、環境の適合性のようなものがあるのか良く分からないところです。

今回導入したDolphin Analogもオルトフォンから交換してすぐは違いがほとんど分かりませんでした。
若干、低域が力強いかなという程度でなんだか重ったるい鳴り方で、オルトフォンに負けている部分も感じられました。

しかし、何か少しずつ見えないゲートが開いてくるような感じでだんだん底力を発揮し始めてきたようです。
音が少しずつ「立ってくる」ように感じます。オーディオ的な用語ではトランジェントが良いということになるのかな。

クラシックの生の演奏を聴いていて音のスピードが速いとか遅いとか気にする人はいないと思います。
これは生に比べると圧倒的に反応が遅いオーディオでだから問題になる事柄で、それをほとんど気にする必要がない音と言えば分かりやすいでしょうか。

「スーパーマン リターンズ」のサウンドトラックで大太鼓が鳴るところでは、今までは距離を置いてああ鳴っているなという感じだったのが、ぐっと距離が近づいて間近で太鼓が炸裂する感じです。
しかも、ピークで全く破綻を感じさせずに余裕しゃくしゃくで表現しきってしまいます。

音圧が妙に高くて再生がしづらい、「斉藤由紀BEST 01年版」を再生しても全く破綻を感じさせず余裕しゃくしゃくです。
ソースの粗もちゃんと表現しますが、変に音情報が固まってしまったりすることがなくきれいに描ききってしまう感じです。

ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」は環境音が収録されているせいか録音の生々しさで評判のCDですが、ヒスノイズは無視できない大きさですし、演奏の音自体は大して良いとはいえないなんてこともはっきり分かります。(笑)

どこか帯域バランスが変わってしまうような「くせ」を全く感じないケーブルで、ケーブルの存在を感じさせないところが特徴と言えるかもしれません。

それだけにピークコンサルトのようなトランジェントの優れたスピーカーを用いないと、このケーブルの評価は全く反対のものになる危険を感じます。


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上の文章は今日のお昼過ぎに書いたものです。
夜になってゲートがさらに開いてきたのか音がなんだか大変なことになっています。

はっきり言ってこのケーブルは「化け物」です。
まるでスピーカーが変わってしまったかのように自由闊達に鳴っています。
InCognitoの能力に久しぶりに「恐怖」を感じました。
このまま爆発してしまったらどうしよう(笑)という感じです。

N岡さんが「パーフェクト」と自認するだけのことはあります。
いやはやこの音質向上のレベルは過去最大クラスと言えるかも。

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