正確にはドルフィンを通じて手に入れたCFRPをオーディオシステムに取り入れることで得られる音質が大好きです。
今回導入したラックは「CFRPの音」を理解できる者にとっては至福のアイテムと言えるでしょう。
ラックを組んでみるとよく分かるのですが、脚部の寸法精度が極めて高いです。
脚を固定するネジはM8なのですが、ボードに開いている穴はφ8ちょうどです。
4本ずつ、計8本の脚を連結するのに私だったらこんな設計は怖くて絶対にできないですね。(笑)
奈良岡さんの話では脚部の仕様には今回かなり注力されたそうで、最新バージョンとなっているそうです。
パイプの肉厚は3mmあるそうです。
組み立てた完成品の剛性感はSRコンポジットと比べても劣るものではありません。
棚板を叩いてみた感触では、「こつこつ」とか「かーん」という感じでEau Rougeのラックの方が遥かに硬質です。
同じようにCFRPを使っているとはいえEau Rougeと比べるとSRコンポジットはややプラスチッキーな感触です。
無理に難点をあげれば脚部の端面の平滑度がそろっていないところでしょうか。
これは出てきた音を聴いた後ではどうでも良くなる項目ですが。
音楽を再生してみて感じるのは、極めて濃厚で純度が高く見通しが良い再生ということ。
ディスクに入っている音情報の微粒子を余計な振動で減衰させることなく全て吸い出しているような感触。
比べてしまうとSRコンポジットのラックが不純物の塊のように感じてしまいます。(笑)
ボーカルモノでは声のニュアンスが艶かしくて浸透力がありいい感じですが、特筆するのはアコースティック楽器系での楽器の質感でなんとも美しく微細な表現をします。
クラシックのオーケストラなどでは「むあ~むあ~」とエア感が風のようになびく感じです。
このホールトーンに関してはこのラックを使用することでのみ表現できる独特な世界のように感じます。
高価なラックですが、同じ金額をオーディオコンポーネントに投資したとしてもこの表現は絶対に得られないと確信できます。
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