2008年2月8日金曜日

しごきの信頼関係

大学の空手道部といったらどんなイメージを持ちますか?
直感的には「こわい」「いたい」「きつい」などのイメージじゃないかと思います。

私は大学時代は空手道部に入って活動していたのですが、一般的なそういうイメージそのままの活動でした。(笑)
大学のサークルの場合、活動はほとんどが上級生が下級生を指導するという形で、顧問や師範などが練習などに立ち会う時間はほんのちょっぴりです。(他の大学や現在は違うかもしれません。)

特に合宿の時などはほとんど外部から遮断された空間で、上級生の意のままになんでもできるわけです。
基本的に「部の伝統」を守ることを第一の目的としているわけですが、要は自分がやられたことを後輩にそっくりそのままやるということになります。

その結果、練習中に反吐をぶちまけたり、赤い小便がでるようになった者や、足の皮がずる向けてゾンビのような歩き方をしてる者など、多分合宿期間中は軍隊よりもハードな1週間をすごすことになります。
夜中にいきなりたたき起こされて体育館に集合して1時間拳立て伏せなんてのもありました。(笑)

しかしどんなに練習がきつくても私は部を止めようとは思いませんでした。
どんなにしごかれても、「命」まではとられる事はないだろうという最低限の信頼関係が先輩との間にあったからです。
(同輩全員がそういう気持ちだったわけではないかもしれませんが。)


今回こんな話を書いたのは、相撲部屋で新弟子がしごかれて「殺され」てしまう事件があったからです。

私が2年生の頃、夏の合宿で1年生が5人中4人入院する事件があり部の存続まで危ぶまれる事態になりました。
この時主将だった先輩は、自分の就職活動をほったらかしてまで毎日入院した部員の病院に通っていました。
(そのせいで主将はバブル期にもかかわらずかなり不本意な進路に進みました。)

相撲部屋の親方の、自分の保身しか考えていないような答弁を見ていると本当に腐りきっているなと思います。

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