2008年6月4日水曜日

サウンドトラックCD紹介2

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」


上映の途中で休憩を挟まないといけないくらいの長編で、ギャング映画としては賛否が分かれる映画だと思います。
私は大河ドラマのような壮大さがあって大変好きな作品です。

これだけお金をかけたゴージャスなギャング映画は将来もう作られることはないでしょう。

音楽はご存知、エンリオ・モリコーネが担当していて録音もなかなか優秀だと思います。
初めて氏の音楽を聴いたのはこの作品で、最も好きな作品でもあります。

古き良きアメリカを叙情味たっぷりに表現していて映画の格調を嫌でも高めてしまう傑作です。


「赤毛のアン」


高畑勲氏が演出を担当した1979年製作TVシリーズアニメのサウンドトラック。
豪華2枚組みとなっていてファンにはたまらない仕様です。

アルバムに収録された曲にはワンポイントだけというものもありますが、子供が見るのを対象としたTVアニメ作品でこれだけ音楽に注力された作品は将来出てくることはもうないだろうなとか思ってしまうくらいに豪華なサントラです。

曲は地味で簡素ですが心に響く良い曲が多いです。
特に笛の音がよく伸びていて気持ちが良いです。

作中で使われた挿入歌が全て?収録されているところが貴重だと思います。
格調が高く素晴らしい歌ばかりです。


「川井憲次ベスト」


中田秀夫監督や押井守監督とのコラボレートで有名な川井憲次氏のベストアルバム。
SACD3枚組みで1万円します。

氏の音楽では「リング」のサントラが特に傑作だと思います。
この映画は絵・音・ストーリーの全てが渾然一体となって怖い傑作だと思ってます。
(リングのオリジナル・サントラもお勧めです。川井氏の曲が少ないのが難点ですが)

このボックスの1枚目のディスクはCDの通常版も持っていて音質を聴き比べてみましたが、音はほぼ同じでした。
ΩSACD2の192kHzアップサンプリング能力が素晴らしいのか、SACDがもう一つなのかよく分かりません。(笑)


「時計仕掛けのオレンジ」


スタンリー・キューブリックは、クラシックの名曲をまるで自分で作った曲のように自然に自分の映画作品と一体化させてしまう才能は天才的だと思います。
そういう意味で「2001年宇宙の旅」などは誰もが認める傑作だといえるでしょう。

この作品はオリジナルの楽曲を電子音で崩して収録したものが多いのが特徴です。

不良の矯正プログラムの副作用によって、大好きだったベートーベンの曲を聴くことができなくなってしまった主人公の心情を揶揄するかのように加工されたベートーベンの第9は傑作だと思います。(笑)

個人的には「シャインニング」のサントラも欲しいのですが、なぜかこのタイトルは発売してくれません。




「ブレンパワード」


1998年にWOWOWで放送された富野由悠季監督のTVアニメシリーズ。
OPで全ての女性キャラクターが全裸で登場するという素晴らしいアニメです。(笑)
ただ、内容的にはこけちゃった作品ですね。

音楽のほうは担当した菅野よう子さんの才気があふれるような内容で素晴らしいです。
もともと西洋の音楽がベースになっていると思うのですが、曲の構成は自由闊達で「型」のようなものを感じないのが特徴だと思います。

音質も素晴らしく、彫りが深く広がりも申し分ないです。
サウンドトラックは2枚あり、写真のものはPart.1でPart.2も別にあります。

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