2008年6月22日日曜日

SX-500

九州地方は関東などとは違って、「ステレオサウンド」誌が発売されるのが一週間ほど遅いみたいです。
金曜日の飲み会の前に書店で購入したステレオサウンド誌を読んでみましたが今季号はいつになく面白かった。

特に読み応えがあったのは「いま私のほしいもの、手に入れたもの」としてオーディオ評論家各氏にそれぞれ私的なオーディオの取り組みを紹介させているコラム。

自分がその機材に対して持っている印象とは違うケースも多いのですが、評論家といっても一オーディオファイルでもある各氏達が一般のユーザーとあまり変わらないような気持ちで新しい機材を導入していることが分かって面白かったです。

特に意外で興味深かったのが小林氏があげていた SX-500DE です。
偶然ですがSX-500は私もつい最近ホームページを何気なく調べていて現在でも新品で手に入ることを知って、今のハイエンドアンプなどでこのスピーカーを鳴らしたらどんなパフォーマンスを得られるのか空想していたからです。(笑)

初代のSX-500が世に出た頃、私はSX-311という弟機を使っていました。
311はそれ程特筆するようなものはないスピーカーでしたが、500の方はスペック至上主義の国産スピーカーとは違って音楽を温かく再生する逸品でした。

雑誌などの評価もあってベストセラーシリーズとなったSX-500でしたが、人気がある時にはその実力を認めつつも自分が所有してみたいとは思っていませんでした。
今考えてみるとこのスピーカーはパフォーマンスを考えたらとんでもないコストパフォーマンスなんじゃないかと思っています。

現在、同社のフラグシップ機である SX-L9 は性能的にはものすごく細やかな表現ができてハイテクな印象を受けるのですが、音楽を2次元的な音のみで捕らえているような感じで高域がきつく空間的な表現が全くできていないと感じました。


自分のスタンスというものが評論家先生にはあると思いますが、新しい取り組みに鈍感なようでは評論家としての資質には欠けていると思います。

それにしても三浦氏のコラムで、ステレオサウンド誌の試聴室での新製品視聴会は雑誌一冊に付き1回だけというような記述が出てきますが、年にたった4回しか視聴しないようでは製品を紹介するのにあまりに少なすぎるのではないかと思います。
残りは個人の取材で補うのでしょうか。

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