イギリス人のシンプソンは世界でも屈指のバイオリニスト。
あるコンサートでアンコールのソロ演奏で「G線上のアリア」を演奏中に不意にバイオリンのG線(弦)が切れるというアクシデントに見舞われる。
「G線上のアリア」はG線のみを使って演奏されるため、どうすることもできずに壇上に呆然と立ち尽くした彼に聴衆は容赦なくブーイングを浴びせる。
この件がトラウマとなって人前で演奏することができなくなってしまったシンプソン。
予定されていたチャリティーコンサートでの演奏も降ろされて、代役として選ばれたのはライバルのケルンスキー。
この事が我慢ならないシンプソンはゴルゴ13に依頼してコンサート中のケルンスキーのG線を狙撃させ、彼が味わったのと同じ苦しみをライバルにも味合わせてやろうと画策する。
コンサート当日、予定通りアンコールで「G線上のアリア」を演奏するケルンスキー。
突如G線を狙撃され演奏を中断された彼は弾が飛んで来たであろう方向に視線をやるが、何事もなかったようにD線を緩めてD線を使って演奏を再開させる。
コンサートを成功させたケルンスキーは一斉に賞賛を浴びるが、対照的に沈んでいくシンプソン。
BSジャパンで放送中のゴルゴ13 第7話「G線上の狙撃」 はそれまでの放送ではゴルゴの正確無比な仕事ぶりに焦点をあてた演出がメインだったのですが、脇役のケルンスキーの高潔な精神が光る内容で新鮮でした。
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