2012年4月8日日曜日

HUNTER×HUNTER30

「ドラゴンボール」はピッコロ大魔王が出てきたあたりくらいから読めなくなったのを憶えています。
種の違うぽっと出のキャラクターが何も努力せず生まれながらに最強の力を持っているという設定はまるでRPGのボスキャラのようでマンガとしては楽しめないからです。


HUNTER×HUNTERもキメラアント編になってから同じような轍を踏むのかなと危惧したのですが見事に予想を裏切ってこの30巻で堂々のテーマ終了。
種の存亡をかけた戦いは人類が勝利したものの肉体の武を競う戦いでは完敗で、兵器を使った自爆という奥の手であったりゴン自身も壊滅的なダメージとの引き替えによる勝利でスッキリとはしないものの物語としては破綻していない。
メルエムは急速に成長し物理的に他人の心を把握する能力といい、自分に対する忠誠心や相手の心のありようの道理などを推し量るようになった姿はある意味理想的な王と言えるでしょう。
肉体の武では人間を圧倒した王も死ぬまで軍儀でコムギを凌駕することができなかったことは皮肉ではあるが純粋に他者の能力や人柄を尊敬し愛することを憶えて逝った彼は幸せな生涯ということになるかな。
ウェルフィンの一言には爆笑しました。バルスにも匹敵する破壊力ですな。(笑)
姿形が変わってしまった我が子を母親が自分の子として認識するという話は涙無しには読めません。
映画「椿山課長の七日間」にも通じる話ですが私的にはかなりツボでした。
もしゴキやは虫類系のような生理的に嫌なものと融合した場合はどうだったかな?とちょっと意地悪なことも考えてしまいますが(笑)。
ヒソカの点数づけは当然自分が100点という基準なのかな。

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