2013年5月30日木曜日

母の引っ越し

4年前の脳卒中で長期入院していた母が病院から特別養護老人ホームに移ることになりました。
母は全身麻痺の状態で喋ることも食事をとることもできません。
目は見えていて音は聞こえていますが刺激に対してほぼ無反応です。

映画のシーンなどで意識が戻らないまま何年も病院のベッドで寝て暮らすキャラクターが出てくることは珍しくありませんがどれも嘘っぽくて見てられないですね。きれいすぎるのです。

自力で動くことが出来ない人間がどれだけみすぼらしくなっていくか実際に身近で関わっている人なら嫌というほど分かると思う。
私は週に一回程度しか病院には訪れていませんが目やにで目が開かない状態であったり、口の中が乾燥し出血していたり首や顔がむくみ、体は固まって関節が動かなくなってきます。

それでも病院のスタッフのケアは良くやってくれていると思います。
もし家族が同じ内容のケアを施そうとすれば24時間そばから離れることが出来ないくらい大変な作業です。

今の病院は二つ目ですが入院したその日から次の引っ越し先を確保するように勧めてきました。
病院の環境は良いところなので正直引っ越す理由は私にはないのですが病院の都合を考えると病院の指示には従わなくてはならない。
特養へは4年前から申し込んでいて今回やっと入所の順番が回ってきたというところです。

4年前にその特養を見学した時には「胃瘻(いろう)」の人のベッドは全80床中10床くらいしかなかったのですが、今では36床もあるそうです。
見学した他の施設では胃瘻の人のキャパがゼロのところもあったので今では介護度の重い人を受け入れる体勢がずいぶん進んだのかもしれません。

施設の中では女性の入所者が男性よりも圧倒的に多いですね。男性は2割程度でしょうか。
男性はぽっくりと逝ってしまう人が多いのでしょうか。

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