2014年5月3日土曜日

餓狼伝


GW期間中用の読書として板垣恵介氏の餓狼伝1-25巻セットを取り寄せていました。
格闘技を描いた作品は大好きですが板垣氏の作品は延々格闘シーンばかりを描いているようなところが単純で今まで敬遠していました。

読みたいと思ったのはたまたま食堂でコンビニ売りの餓狼伝で北辰館トーナメントのシーンを読んで興味が湧いたからです。

改めて全巻読んでみるとやはり北辰館トーナメントが始まる辺りから俄然面白くなり、その後の新展開が始まったところで休止してますね。新展開も面白そうです。

格闘技を描いたマンガでは「あしたのジョー」や映画の「ロッキー」に代表されるように主人公はどんなに相手の攻撃を受けても立ち続けるという展開が多くてそれを延々と見せられたら私はうんざりするのですが、この餓狼伝ではその辺りが「節操のある」描かれ方をしていて好感がもてます。

達人同士の戦いは延々と攻防を繰り返さないとマンガが盛り上がらないと思っている書き手が多いかもしれませんがどんな達人でも肉体の防御力が攻撃力を上回ることはあり得ないのです。
つまり「いいのが」入ったり極まったりすれば確実に相手を戦闘不能に出来るはずなのです。
それが例えあっけないくらい一瞬の攻防だったとしても。
それが出来ないのは互いに未熟か、実力差か体力差がはっきりしている時でしょう。

自分が伝統派の空手道をやっていた時期があるのでこの作品で登場するキャラクターではやはり神山徹の活躍は楽しめました。
伝統派が寸止めにこだわるというのは少し違うかなとも思いますけどね。






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