2007年10月8日月曜日

さようならノリック

朝刊を見て驚いたのですが、二輪レーサーのノリックこと阿部典史さんが死亡したそうです。

ノリックはもちろんメディアを通じて知っているだけの関係ですがショックです。
彼を初めて知ったのは93年の日本GPが地上波で放送されたときです。
当時全日本のライダーだった彼がスポットで参戦し、いきなりドゥーハンやシュワンツなどトップライダーとトップ争いのバトルを繰り広げて正直鳥肌が立ったのを覚えています。

翌年から10年間参戦することになった世界選手権では期待されたほどの活躍はできませんでしたが、日本人では珍しくスタートが得意な選手で、予選グリッドが後ろでもスタートでホールショットを奪い本戦で目立つことが多かったと思います。

最近はMotoGPの放送でゲスト解説として登場することが多く、かっこいいルックスと相まってその語りのほうでも他のどの解説者よりも歯切れがよく、面白い解説でTV観戦の楽しみを倍加してくれていました。

ちょうど彼が活躍し始めたころから、日本国内では2輪レースの人気が緩やかに下降し始めたように思います。
ただライダー達の活躍はこの頃からが最も華々しく、世界選手権では125ccで4度、250ccでは2度日本人チャンピオンが誕生しています。
特に故加藤大治郎は2001年に250ccで年間11勝をあげ、この最多勝記録はまだ破られていません。

いろいろな意味でノリックほど強く輝く星をまとっているライダーは他にいない存在でした。
大治郎のときもそうでしたが放っていた輝きが強ければ強かった程、失った時の喪失感も大きい。

バイク乗りとハード・ラックとは切っても切れない関係にありますが、私自身は「Take it Easy」を胸にできるだけ長く乗り続けられたらと思っています。

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