2007年11月3日土曜日

KMMビルのフェア2007

今日はMAXオーディオさん主催の「AUDIO&VISUAL展示即売会」に行ってきました。

オーディオファイルは自分の部屋で日々こつこつと自分のシステムのパフォーマンスを精進させて、今現在の状態に持ってきているわけです。
しかしオーディオ・ショーなどのイベントでは、機材を普段使ってはいないところに持ち込んでシステムを組み、来場者を納得させる再生をする必要がある。

自分が同じことをやったとして果たしてうまくできるだろうか?などと考えると、業界の人達のお仕事も大変だなあと思ったりします。

さて私は「耳」でデータを得られる貴重なチャンスなので、この手のイベントはできるだけ参加するようにしています。
自分が視聴したシステムと感想などを思い出す限りまとめておきます。



 ・LINN AKURATE CD → AKURATE KN → KLIMAX CHAKRA TWIN → YGアコースティクス AnatReferenceⅡ

AnatⅡは初代に比べると情熱的な鳴り方をするようになったと思うが、どこか音が固く伸びやかさに欠け聴いていて疲れる音。




 ・ノーススターデザイン サファイヤ → オーディオ・アナログ プッチーニ・セタンタ → ジョセフ・オーディオ RM22XL

情報量などは値段なりだが、先のYGよりは聴きやすく気持ちの良い元気な音。




 ・マークレビンソン No390SL → ハルクロ dm10 → dm38 → ソナスファベール elipsa

バッフル効果なのかオーケストラの迫力は結構出る。ソロ弦楽器の質感はガルネリほどリアルでない。




 ・LINN AKURATE CD → AKURATE KN → ジェフローランド 501 → LINN ARTIKULATE350

きれいで伸びやかな音。低域は出ていない。




 ・マッキントッシュセット → JBL DD66000

一般のイベント会場でよく使われている大きなPAのスピーカーから雑味を取った感じ。うすくて情報量が少ない。




 ・LINN AKURATE CD → AKURATE KN → PASS XA100.5 → AVALON Indra

全体的に音がのっぺりして重い。音色もオーディオ的にデフォルメされた感じでリアルさを感じない。




 ・リンデマン 820S → 830 → 850 → YGアコースティクス AnatReferenceⅡ

リンよりもがっちりとした音像。YGの上記の印象とさほど変わらず。




 ・スパイラルグルーブ SG1 → ライラ アンフィオンフォノ → リンデマン 830 → 850 → YGアコースティクス AnatReferenceⅡ

上とあまり印象は変わらない。スパイラクグルーブは昨年聴いたときほど強烈なものはなくアナログ特有のレンジの狭さが気になった。




 ・WADIA 581i → ダールジール セット → ジョセフオーディオ RM55LE

今回、部屋の空間を音楽できっちりと満たすことが出来た唯一のシステム。
代理店の話ではダールジールはジョセフのスピーカーを鳴らすために輸入を始めたとのこと。
ジョセフオーディオは低音の張り出しに特徴があり、勢いは強烈だが太鼓の皮の質感や踏み鳴らす床の木の質感はもうひとつ物足りない。
ダールジールは色気はないが音色に脚色を感じず、特に力強さと空間的な表現が秀逸だと思う。
581iは迫力に欠けるが情報量は今回ピカ一のプレーヤーだと思う。





 ・スパイラルグルーブ SG1 → ライラ アンフィオンフォノ → コニサー 5-0Line → PASS XA100.5 → AVALON Indra

先のIndraの印象とあまり変わらず。アナログのほうがどろんとした重たい感じが増すように感じる。





 ・LINN LP12 → LINTO → コニサー 5-0Line → PASS XA100.5 → AVALON Indra

SG1と比べるとあっさりめの音でやや立体感や情報量も少なくなる。





 ・WADIA 581i → エアー K-1xe → エアー MX-R → ティール CS3.7

私がリクエストして組んでもらったシステムです。
CS3.7はツィータの状態をアクシスがメーカーに直させているため出荷が遅れているそうです。
CS3.7は脚色を感じない素直な音色は3月に聴いたときと同様ですが、音が伸びきらない感じで以前に比べると不調でした。





 ・WADIA 581i → エアー K-1xe → エアー MX-R → モニターオーディオ PL300

CS3.7は3曲聴いたところでスピーカーを交代。PL300はCS3.7に比べると音が薄く、平面的で問題外です。





 ・エソテリック P-05+G-03X → D-05 → ゴールドムンド Mimesis 27.3L → Telos 150L → B&W SignatureDiamond

小型2ウェイ使いの自分としては、SigDiamondは気になるスピーカーです。
SigDiamondは小型2ウェイ独特の音源の小ささを感じさせる鳴り方をしますが、広がりがあり音像の描き方も具体的です。
ただ音の厚みはなかなかですが表面的で、音色も味付けが濃すぎて私にはリアリティを感じることができない。





映像編




 ・ビクター DLA-HD100 スピーカー:パイオニア トップモデル5.1ch 再生系:ソニーのブルレイ+パイオニアのAVセンタ
音は映画館的には普通の音。オーディオ的には薄すぎて情報量が足りない。
映像は、チューニングが高精細・高輝度方向に振ってあるようで情報量の多さは分かるが見ていて目が疲れる。
何年か前にやっていたBARCO CineMAXのデモは暗すぎるのではないかと思うくらいフォーカスを絞っていたが、それと正反対のチューニングといえる。

 ・ソニー VPL-VW60 VPL-VW200 再生系:ソニーのAVセンタ
音は違いが分からない。
映像はVW60は私が使っている松下のAE900とほとんど変わらない。
VW200はさすがに情報量が多いが、クオリア004程の色の純度の高さは感じられない。

私は仕事柄メーカーの営業の人と会うことが多いですが、日本のAVメーカーの営業の人は法人向けと全く同じようなスタンスで一般の人に商品をアピールしていると思う。
具体的に、商品の説明ばかり長くてデモの時間が短い。
日頃プライベートで映像作品を楽しんでいるとはとても思えないような、デモ作品のチョイスの仕方。
あれではデモが逆効果になりそうな気がしてます。

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