オリジナルは1982年に放送されたNHKの番組で淀川さんは当時73歳でした。
アナウンサーの佐々木敦さんのインタビューに答える形で構成されています。
淀川さんの映画に対する愛情の深さに関しては私ごときが今更どうこう言う資格はありませんが、番組を見ていて改めて感じたのは氏の人間的な深さです。
話し相手が発する一言から相手の心意をとっさに把握し、玉手箱のような「淀調」語りが始まる。
滞りなく話し続ける氏ですが、一言一言を気分に任せてしゃべっているわけではなく言葉に相当神経を使ってしゃべっているのが分かります。
最終の回で、「自分は一日一日を今日死ぬかもしれないという気分で生きている」という話が出てきます。
自分の感覚で得られる情報に対してその一瞬一瞬を大事にしたいのだということです。
生きていくということ、様々な事象に感動し楽しむということはすばらしいという事を改めて教えられたような気がします。
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