2008年3月31日月曜日

GUNSLINGER GIRL

BS11で放送されていた「GUNSLINGER GIRL」が最終話を迎えました。

例えばリュック・ベッソン監督のニキータのように殺人を犯した代償として、政府のための工作員に仕立て上げられるのなら感情的には納得できます。
しかしこの作品で登場する少女達は、事故などで普通では助からない瀕死の重傷を追った境遇からサイボーグ化されることで延命し、過去の記憶も消去されて「社会福祉公社」で働かされることになる。

やっていることはカルト教団やテロリスト達が洗脳することで作り上げた兵隊を駆使するのとなんら変わらない。
そういうところが気になって最初はあまり楽しめなかったのですが、この作品の魅力は動的なところよりもむしろ少女達の内面的な葛藤の部分にあり、その微妙な描写がなかなか面白いのです。

社会福祉公社の少女たちには、それぞれパートナー兼教育係の大人の男性が付けられ行動を共にする。
ヘンリエッタはジョゼから愛情のこもった接し方をされ幸せそうな毎日だが、それとは対照的にエルザのようにまるで使い捨ての犬のように扱われて不幸な境遇に陥ってしまう様など、少女たちの内面を描くような演出が痛々しくて見るものをひきつける魅力になっています。

音楽もクラシックソースが使われなかなか優雅な感じ。


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