2008年11月3日月曜日

KMMビルのフェア2008

今日はマックスオーディオさんが主催するオーディオビジュアル展示即売会に行ってきました。

音楽を楽しむ人の数は減らないと思うのですが、オーディオ機器にお金をかける人の数は年々減っていく傾向にあるようです。
数が減れば機器の単価が必要以上に高くなるわけで、私自身も最近は以前ほどはオーディオ機器に情熱を持つことができなくなって来てます。

しかしハイエンドと呼ばれる機器にはそうではない機器では表現できない深遠な魅力を持ったものが存在するのは確かなことです。
自分が手に入れることができるとは限らないですが、オーディオの表現力の可能性を探るということではこうしてフェア会場に出向いて耳で情報を集めることは有意義だと思っています。

今日体験したシステムについてまとめてみます。


・MCD301(マッキントッシュ) → C-2300 → MC1.2KW → IllugionA7(Snell)
 スネルアコースティックのスピーカーを視聴するのは初めてです。バランス的に非常に全うな音で奇をてらったところをぜんぜん感じません。マッキンの特徴が強く出ていて広がりはないですが骨太で濃厚なサウンドです。



・MT10(マッキントッシュ) → C-2300 → MC1.2KW → IllugionA7(Snell)
 プレーヤーをアナログプレーヤーに変更しての試聴です。CDよりもこちらの方が音楽の見通しが良く空間的な表現もできます。



・740(SOULUTION) → 721 → 700 → Amati Paradio(ソナスファベール)
 私見ですがバイオリンなどの弓を使う弦楽器の再生ではソナスファベールとJMラボ(フォーカル)のスピーカーが最高峰だと思っています。しかしそれ以外の楽器に関してはもう一つだという印象を持っていました。
今回ソウリューションでならすアマティの再生音は音の立ち上がりが軽く、今回最もスピーカーの存在を感じさせない鳴り方でした。弦楽器だけにとどまらずソナスの弱点と思っていたピアノなどどの楽器もパーフェクトでした。
ソウリューションシステムは価格を知ると驚きですがディスク情報のかなり深い深度まで潜ることができるようです。
久々に試聴会で鳥肌が立ちました。



・740(SOULUTION) → 721 → 700 → HRS120カーボン(ジャーマン・フィジクス)
 スピーカーのみをジャーマンフィジクスと交換しての試聴。
見える部分の多くをCFRPで製作しているこのスピーカーの音には期待をさせられます。
音の出方が下から上に向かっていき上部の傘に当たって横方向に360°拡散しているような感じで、水平方向の広がりが良好です。
音色はCFRPのイメージに近いところがあり歪っぽさを感じないのですが、帯域が狭く特に高域がほとんど出てないような感じで価格の割には表現力が乏しいスピーカーだと思います。



・820S(リンデマン) → NHB-18 NS(ダールジール) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 ダールジールのアンプは最も安心して聴くことができるアンプの一つです。
それなのにマジコが奏でる音色はさっぱりしていて、広がりはあるのですがかなり薄味に感じます。



・マジックCD(リン) → Jubilee(OCTAVE) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 5月にも体験したリンのDSシリーズの比較試聴です。まずはマジックCDを使ったCD再生ですが5月のときのような音質に特に不満を感じるものではありませんでした。



・アキュレートDS(リン) → Jubilee(OCTAVE) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 正確にはアキュレートDSにはLANケーブルでつなぐ外付けハードディスクとノートパソコンが接続されています。
マジックCDの再生と比べると音の実体感が増します。CDの再生がまるでボケボケに感じるほどです。

・クライマックスDS(リン) → Jubilee(OCTAVE) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 アキュレートDSに比べるとさらに楽器や声の実体感が増し、空気感も表現できるようになります。
価格差があるのでDSの方式の差をアピールするにしては説得力があまりないような気がするのですが、少なくともこのテストを体験した人がマジックCDを購入することはないんじゃないかな。



・P-03(エソテリック) → D-03 → C-03 → A100 → DUO OMEGA(アバンギャルド)
 アバンギャルドのスピーカーは音像が大きいのが特徴ですが、音質に関しては特に魅力を感じません。
言葉が悪いですが安っぽい音です。ホームシアター向きのような気がします。




・SCD-010(ビタスオーディオ) → NHB-18 NS(ダールジール) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 フェアも最終日とあって代理店の人たちも結構遊び半分のような雰囲気で、プレーヤーの比較試聴を始めました。
ついでにプレーヤーのインコネ・ケーブルをノードストのオーディンに変更しました。
前回つないでいた820Sの時に比べると音の密度や情報量が一段と増えました。
クールすぎてつまんないと思っていたマジコから血の通った再生音が鳴り始めました。



・T2i signature(メトロノーム) → NHB-18 NS(ダールジール) → NHB-108 model one → V3(マジコ)
 メトロノームに変える前にもう一度リンデマンに戻してましたが、ノードストの支配力はかなり強く相当濃厚な再生です。
ビタスに比べるとやや情報量で負けてると思います。
メトロノームはフェア期間中一度も使っていなかったそうで、音はまだ寝覚めの感じでさっぱりしてますが音色の伸びやかさは3機中一番のようです。
ノードストとの相性はこのプレーヤーが一番のような気がします。
(高級プレーヤーと同等以上の価格のケーブルの音がどういうものか勉強になりました。(笑))




・CD1500mkⅡ(オラクル) → SI1000 → PRO PHECY
 オラクルのスピーカーってあったんですね。
音は広がりはあるのですが薄味で、高域がきらきらと金属的に耳障りで私の好みとは正反対のシステムです。(笑)
私がよく聴く川井憲次のCDをかけていたのでその再生のひどさに閉口しました。
PSオーディオのクリーン電源も使っていました。

映像関係は

・パイオニアのBDプレーヤーとAVアンプ、5.1CHシステム。
・ビクターのプロジェクターDLA-HD750。

を視聴しました。
音に関しては特にどうこうないですが、アクション映画のダイナミックレンジはよく確保していると思います。
映像に関しては進化しているのかどうかよく分かりませんでした。
チューニングのせいか私にはどうしても色の再現が不自然に感じられて、自分が使っている720pのプロジェクターから乗り換えたくなるほどの強い魅力は感じませんでした。

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