2020年11月21日土曜日

部屋の中でスピーカーを鳴らすということ

 長年オーディオ&ビジュアルをやって来ましたが部屋作りに真剣に取り組んだのはこの3年間ほどになります。それまでは機器やアクセサリー、セッティング関係など出来る範囲でパフォーマンスのアップには取り組んできました。

部屋作りに取り組んだことでオーディオのパフォーマンスで部屋の重要性が良く理解できました。これは同じように部屋作りに取り組んだ方で同じようなことを思っている人は多いでしょう。逆に経験がなければそれを理解することはできない。

ただしそれは部屋の中でスピーカーを鳴らす環境が前提でありヘッドフォンやイヤホンでオーティオを楽しむ方々にはあまり当てはまらないかもしれない。機器をセッティングする床の状態などは影響しますが。

それからオーディオ機器の中で私はスピーカーが最もそのパフォーマンスを決定づけるアイテムだと思っていますが、それ以外が一番だと思っている方とは意見が合わない可能性が高いとも感じます。オーディオに明るくない方にテストしてみれば多分スピーカーの音の違いが一番大きいと感じると予想するのですがこの辺の感受性、価値観は人それぞれなので。。。

部屋はスピーカーよりもさらに後ろの音響機器だと思います。スピーカーから出た直接音をそのまま聴くわけではなく部屋でブレンドされた音響を聴いているのでスピーカーよりもパフォーマンスの影響度は大きいという理屈になるでしょうか。

部屋は既製品ではないので出来上がるまでは音の確認のしようがない。そして部屋を本当の意味で完成させるのは形ができてからの調整次第だと思っています。計画通りに形ができて終わりならそれはそれで幸福なことですが音を聴いて調整せずにベストなものが手に入るとは思えない。これは機器を製作するのも、買ってきた機器を置いてつないだだけでベストなパフォーマンスが得られないのも同じ事。

独断と偏見でパフォーマンスの度合いを述べると部屋が半分を占めると思います。

そして残りの半分を機器や電源、アースやアクセサリーが分け合うという図式です。

なので残りの半分の中のそのまた一部に精力を投入してもパフォーマンスアップには効率が悪いです。枝や葉っぱばかり見て木や森を見ていないということになりそうです。逆に部屋が自由に出来るならカットアンドトライを部屋に施してやると効率がいいしパフォーマンスを俯瞰的に評価することが出来ると思います。

最初から仕込む必要がある防音に関しては技術や知識が必要ですが、音響に関してはノウハウとやる気(パワー)があれば誰にでも出来ると思う。最初から作るのは費用がかかりますが仕上げは大して費用もかかりません。

パフォーマンスを俯瞰的に見ると部屋だけではなく家全体の構造にも目が行くようになります。家の構造をあれこれシミレーションして妄想するのも楽しいですね。構想を持っていればお金と時間の折り合いがつけば実現は可能なので。。。

オーディオはいくら立派な能書きを述べようと、どれだけたくさんのお金を使おうと出ている音が全てです。目標とする音に一生の限られた時間でどれだけ近づけることが出来るかを試すゲームのようなものだと思うので効率の良さは重要だと思います。

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