2020年12月30日水曜日

ノイズカットトランス

 他所のサイトを眺めていて評判の良いノイズカットトランスを紹介されていたので使ってみたくなって取り寄せてみました。

取り寄せたのは電研精機の製品です。容量は500VA。


もともとクリーン電源やトランスなどは効果の割には大きく重くて邪魔で全く興味がなかったのですが、オーディオ&ビジュアルとは直接関係のない系でこのくらいの大きさの製品を使うのはありかなというところです。

使う箇所はモデムとルーターを常時通電している電源配線に挿入します。この系は他にもPC関係やTVなどもつながっています。


今まで使っていたACプラグを1次側に取付、2次側はTDKラムダのノイズフィルタに接続します。トランスのケーブルからシールド線が出ているのですが1次側のCOLDに落として2次側は接続無しです。そのまま床に置くと傷だらけになりそうなのでゴムシートを底面に貼り付けました。

これでCDを再生して音出ししてみました。確かに評判通りの効果でいい感じです。直後はやや線が細いかなと感じましたがこなれてくると音数が増える方向で奥行きも増してケーブル交換のような色づけもないですね。

ただ置き場所などを吟味しないとトランスなのでうなり音が気になると思います。私の環境では耳をトランスにかなり近づけないと聞こえないレベルですができるだけ視聴ポイントから離して置いています。PCやTVなども電源ONするとうなり音はさらに大きくなります。しばらく使ってみて気になるようなら台所の冷蔵庫などに使えばいいかなとか考えてます。


2021/2/14追記

トランスのうなり音ですが使っているうちに安定してくるようで今ではPCの電源をONしても全然気にならないレベルです。私の環境では耳を10cmくらいの距離まで近づけると聞こえるレベルです。BDレコーダーのノイズの方が近いこともあって大きいです。


2021/4/19追記

シールド線をコンセントのコールドにつないでいましたがこのトランスを紹介されている方がこういう接続にはダメ出しをされているのでやめました。代わりに汎用のアース接続を筐体から取るようにしました。シールド線と筐体は導通してますね。汎用のアースはあまりクリーンではないようで逆にノイズを拾ったりするのであまりむやみに接続したくはなかったので避けてましたが問題がなければこっちの方が安全でしょう。

2020年12月26日土曜日

今年を振り返って2020

自分の オーディオ&ビジュアル趣味で今年を振り返ってみます。

今年は大きな買い物としてはプロジェクターのDLA-V5とBDプレーヤーのDP-UB9000がありました。

どちらも欲しくて買ったというよりは仕方なく感が強いです。プロジェクターはX3が壊れたので更新し、BDプレーヤーはBDレコーダーでのBD再生が調子が悪くなったから追加したというところです。

今まで使ってみた感想は2K SDR再生しかやらないのであればプロジェクターのV5はX3からそれほど進化しているようには感じません。ただ動作自体は安定していてX3の時のようにフリーズしたり等は今まで一度もないです。

UB9000は導入当初はクオリティ的に素晴らしいと思いましたが導入されたことでBDレコーダーのBW970の性能が底上げされ総合的に比べたらそれほど大きなアドバンテージを感じなくなりました。BW970は座間のショップで大幅な改造を受けているモデルなので基本性能が高く2K番組の録画再生だけなら全く更新の必要を感じないですね。プレーヤーを追加したことでプロジェクターとAVプリの入力をいちいち切り替えて使うのは案外めんどくさいです。

4K HDRソースを再生すればまた評価は大きく変わるかもしれませんが基本性能自体は大きな投資をするほどではないかなというのが正直な感想です。4K HDRに関しては来年3月から始まるWOWOWの4K放送に合わせてレコーダーを4Kチューナー搭載モデルに更新予定です。

他には地道にルームアコースティックの改善などに努めてきてなかなかなクオリティを手にすることが出来たことが大きいです。特に良かったのは炭を埋めて施工した「イヤシロアース」と天井のコンパネを杉板と交換した施工は得られたものがとても大きかったです。これは環境が変わればまたいろいろなアプローチの方法があると思うので私の環境ではうまくはまったというところでしょうか。

機器に関してはクオリティアップの為の更新は来年以降もないと思います。気になるアクセサリーがあれば手を出すかもしれませんが釣りのような気持ちで気長に見ていきましょう。ファイル再生でオーディオ用のルーターが出れば食指が動きそうですが使う必要の無いハブなんか全く興味ないですね。セッティング関係で更新したいプランがあるのですがこれは来年機を見ながら用意を進めていこうと思います。

ソフト関係で痛かったのは「マジカルミライ」や「アニメロサマー」が普通なら年末・年始に手に入っていたコンテンツなのに手に入らなかったこと。それからUFCでヌルマゴメドフが引退してしまったこと。ヌルマゴメドフの件はマクレガーがらみの陰謀でもあるのかなとうがった見方をしてしまいます。非常に残念ですね。

今期のTVアニメ2012

 今期楽しかった作品を記しておきます。今期は不作だったかな。ゴールデンカムイを除けば残ったのはなんとなく似た雰囲気の2作品でした。


・魔女の旅々 BS11

・ゴールデンカムイ第三期 BS11

・くまクマ熊ベアー BS11



魔女の旅々

苦労して?魔女になったイレーナは旅に出る。旅先でのドラマを綴った作品ですがやや起伏に乏しく印象に残りにくい。続けようと思えばいつまでも続けられそうな物語ですが12話で表現したかったのはこんなものなのかなというところ。星屑の魔女の師匠とイレーナは何か関係があるのでしょうか。



くまクマ熊ベアー
異世界に飛ばされた女の子は熊の着ぐるみを着たとっても有力な勇者になっていました。なんだか新鮮な展開で異世界冒険を期待しているとだんだんと単調なお話になり肩すかしを食ってしまいます。まあたまにはこういうゆる~い作品でまったりするのもいいかも。

2020年12月20日日曜日

今年観た映画作品2020

今年自分の部屋で鑑賞して面白かった作品を記しておきます。数はたくさん観ているのですが面白かった作品は少なかったですね。

PSYCO-PASS 3 FIRST INSPECTER

2020(日本)WOWOW
監督:塩谷真義
出演:梶裕貴 中村悠一

公安局が襲撃されビルが占拠される。犯人はビル内の人々を人質に取り市長の辞任を要求する。


TVシリーズを観る機会がないので世界観は分かるのですが話は全くつながっておらず作品単体の感想になります。
身近な人が目の前で殺害されても負の感情を持たないことが優良な市民とされるのはどう考えてもいびつでしょう。人の愛情までもが否定されてしまう。梓澤は他人に選択を委ねただけだというが「作為の無作為」であって彼の悪意が犯罪係数にカウントされないのはどう考えてもおかしい。地雷を仕掛けた人間が地雷原を通ったのはその人の勝手と言うようなもの。
シヴィラシステムのハード部分の謎が明かされますがソフトの部分はもう一つよく分からないですね。


シライサン
2020(日本)WOWOW
監督:安達寛高
出演:稲葉友 飯豊まりえ

弟から不審な電話があった後弟は不審な死を遂げる。弟の交友関係から同じような死に方をした人が他にも居ることが分かる。


「リング」と同じように呪いが伝播するタイプの話で登場人物達はやはり呪いに巻き込まれその正体を探っていきます。やや演出が軽い感じもあるのですが怖い作品です。

 

 ボーダー 二つの世界

2018(スウェーデン/デンマーク) WOWOW
監督:アリ・アッバシ
出演:エヴァ・メランデル エーロ・ミロノフ

フェリーの乗船場で不審な乗客をチェックする仕事をしている女性。彼女は森の中の一軒家で男性と暮らしている。


その美しくない容貌でかなり目立つ女性ですが鼻が効き人の感情を嗅ぎ分けることができる。なので不審な人物を嗅ぎ分ける能力は天下一品ですがそんな彼女が見込み違いを犯してしまう。なぜ見込み違いを犯したのかは続きを見ていけば分かる。多様性を認めることが人が幸福になれる一つの条件であることは間違いないでしょう。


泣き虫しょったんの奇跡

2018(日本) 日本映画専門チャンネル
監督:豊田利晃
出演:松田龍平 窪塚愛流

小学生のころに将棋に魅せられた少年は中学卒業と同時にプロ棋士になるため奨励会に入る。


どうやったらプロ棋士になれるということをこの映画を観るまで知りませんでした。単純に将棋が強ければなれるわけではなく将棋連盟のルールに則って年齢制限内に奨励会を出なければならない。華やかなプロとは違って奨励会は非常に閉ざされた修羅の世界という感じ。将棋が大好きだった人間がだんだん将棋を憎むようになるというのもよく分かります。


エリカ38 
2019(日本) WOWOW

監督:日比遊一
出演:浅田美代子 樹木希林

マルチ商法をやっている女が喫茶店で大企業の会長の肩書きをもつ夫人に声を掛けられる。


映画の内容は冒頭でだいたい分かってしまうのですがそれでも最後まで観てしまいます。人々がお金に希望を抱きそして裏切られていく過程はドラマとして見応えがあるということでしょう。反面教師として自分を戒めるのにはいい作品です。

ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ

2007(日本)WOWOW
監督:前田 哲
出演:松山ケンイチ 高畑充希

獣医として沖縄の水族館にやってきた若者。だけどイルカの飼育係と同じ仕事を仕込まれる。


人なつこいイルカは賢そうに見えるけどイルカにとってプールでの生活が幸せなのかどうかは分からない。
泳げなくなったイルカを復活させるために協力企業とプロジェクトを始めるわけですが架空の企業ではなく「ブリヂストン」とはっきり実名を使っているところに同企業に対するリスペクトを強く感じます。
実際に開発されたからこそ映画のシーンもリアルそのもので感動できます。


劇場版 機動戦士ガンダム00 -Awakening of the Trailblazer-

2010(日本)WOWOW
監督:水島精二
出演:宮野真守 本名陽子

アロウズを打倒し新たな道を歩み始めた人類。木星から過去の探査船が漂流して地球に戻ってくる。


TVシリーズの続編を劇場版で描き物語を完結させています。イオリアの真の狙いがこの作品で分かるわけで壮大な戦闘物語もやっとここで終結すると思うと少し寂しい気持ちにもなります。ラストは円満にすがすがしく終えることが出来たと思います。


アド・アストラ

2020(アメリカ) WOWOW
監督:ジェームズ・グレイ
出演:ブラッド・ピット トミー・リー・ジョーンズ

宇宙で消息を絶っていた父が生存していると聞かされ息子が旅絶つことになる。


感情を抑制し心拍数も常に安定している、まるでロボットのように振る舞う主人公は優秀なパイロット。
そんな彼が父親の生存を機に感情的な反応を示すにつれて周囲からは評価されなくなっていく。
宇宙の旅が孤独である前に彼の孤独な影が色濃い。

PROSPECT プロスペクト

2018(アメリカ) WOWOW
監督:ジーク・アール クリストファー・コードウエル
出演:ソフィー・サッチャー  ジェイ・デュプラス

貴重な石を採取するため星に降り立った父娘。トラブルで予定のポイントからはそれなりに離れた場所に降りてしまう。


SF作品ですがメカのデザインや使われる音楽が妙にアナクロでノスタルジーのある造形です。
降り立った星の空気感や出会う人たちとの交渉過程などが主な見所になります。
法的なルールや常識など何も通用しない世界で他者と関わる厳しさなんてものを考えさせられます。


パリに見出されたピアニスト

2018(フランス/ベルギー)WOWOW
監督:ルドヴィク・バーナード
出演:ランベール・ウィルソン クリスティン・スコット・トーマス

不良少年が駅に置いてあるピアノを弾いているとある紳士の目にとまる。


不良だけどピアノの天才。しかし努力するのは苦手。
クラシック音楽に限らず伝統的な文化は他人が作った様式にまずは自分を合わせる必要がある。
つまり基本をきちんと身につけないと先には進めないしクラシック音楽はもともと貴族社会のものだっただけにそれに加えて格式が重んじられる。
その辺りを押さえながらサクセスストーリーとしてうまくまとまった作品だと思う。


劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ

2019(日本)BD-ROM
監督:石原立也
出演:黒沢ともよ 雨宮天

北宇治高校は新学年となり新しい春がやって来た。吹奏楽部にも新しい部員が入ってくる。


とりあえずこの作品のBDを無事手に入れることが出来たことに感謝します。
思い入れの強い作品なので本当はTVシリーズでじっくりと鑑賞したい続編です。新作ですが劇場版ということでやはりどこかダイジェストを観ているような駆け足感は拭えません。ただ内容的には非常に満足です。吹奏楽部員達の心のぶつかり合いがここまで繊細に描かれているのは大したものだと感心します。リズと青い鳥のフルの演奏を鑑賞できるのも感動します。
ラストのシーンは観ていて泣きそうになりました。人は成長し変わっていくもんだという当たり前のことなんだけどものすごく切ない気持ちにさせられます。


運び屋

2018(アメリカ) WOWOW
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー

家族を顧みず農園を営んでいた老人が破産し居場所が無くなった。


イーストウッド自身が出演し監督をこなすのも定番となりましたがスクリーンに映し出される彼の姿を観て、もうこんなに老けてしまったんだなと思うと正直観ていられない感はあります。作中の老人は90歳です。
この作品で表現していることはすごくシンプルなことなのですがこの老人の最後の境地は充実したものなんだなと思うとすごく安心感があります。


PSYCO-PASS sinners of the system 3部作

2019(日本)WOWOW
監督:塩谷直義
出演:佐倉綾音 有本欽隆

潜在犯の矯正施設から逃亡した職員を逮捕し身柄を引き渡すため施設を3人の捜査官が訪れる。


PSYCO-PASSはTVシリーズを観たことがなくて劇場版からしか観ていません。その劇場版も初見ではあまり印象に残らなかったのですがWOWOWの再放送を今の環境で鑑賞したらすごく楽しめました。劇場に近い環境で鑑賞しないとその真価をが分からないタイプの作品ですね。この3部作はその劇場版からの後日譚。このシリーズ作品に登場するキャラクターの数はものすごく多いみたいですが、それぞれに特定のキャラクターに見せ場を設けるような形で話が作られています。

岸辺の旅

2015(日本) 日本映画専門チャンネル

 

監督:黒沢清

出演:深津絵里 浅野忠信


失踪した夫が3年ぶりに戻ってきた。二人はそのまま旅に出る。


人のぬくもりを感じていた空間が一瞬で廃墟に変わるシーンはなんとも恐ろしく寂しく感じました。夫は「ついで」の仕事をやりながら3年掛けて戻ってきたわけですが、彼は大丈夫でも彼女の心は本当に元気になったのかどうかがよく分からない。なんだか私も白玉団子を作ってみたくなりました。(笑)

2020年12月17日木曜日

ラストレター

 

2020(日本)WOWOW

監督:岩井俊二
出演:松たか子 福山雅治

死んだ姉の代わりに25年ぶりの同窓会に出た妹。そこでかつて姉に想いを寄せていた男と再会する。



岩井俊二監督作品はいわゆる「写真」がもう巨匠と言っていいくらい独特な美しさがあり冒頭からそこに引き込まれます。監督の作品の中ではやはり「Love Letter」から続く青春時代を切り取った世界の描き方がとても好きですね。
今回の作品では二人の男性がとても対照的で強く印象に残ります。学生時代に恋した相手が忘れられないナイーブな性格の小説家を演じる福山雅治とダークサイドの権化を演じる豊川悦司。この二人の価値観は本当に交わらないのですがなぜか一人の女性の運命にものすごく大きく関わっている。そして25年経った後同じ現場で奇跡のような再会を果たす男の驚き。
なんとも切なさと幸福感が後味として残るいい作品です。

2020年12月13日日曜日

MotoGPを振り返って2020

 今期は3月に第1戦のみMoto2と3のレースが行われた後第2戦が行われたのは7月でした。全レース数も当初は20戦を予定していたのですが11月までかけて15戦で終わりました。コロナ禍で移動が制限されるため2戦以降はヨーロッパラウンドのみで2週続けて同じサーキットで開催されるレースも多かったです。フランスで1回だったか観客を入れたレースもありましたがほとんどが無観客でした。

・Moto3

チャンピオンはA.アレナス。彼はほとんどのレースで上位にからむ安定感が良かったですね。不運で巻き込まれの転倒リタイヤがあったりしなければもっと楽にチャンピオンになれたと思う。2年目の小椋藍が最後までチャンピオンを争い飛躍の年でした。後半に強いクレバーな走りがいいのですが前半の勝負所でトップに置いて行かれるようなところを克服しないと来季も苦戦するかなと思います。

・Moto2

チャンピオンはE.バスティアニーニ。Moto2は近年まれに見るくらい接戦でした。他の二人L.マリーニとS.ローズとこの3人は誰がチャンピオンになるか最終戦まで分からない展開でした。3人それぞれに長所と短所があって完璧でないところがもつれた一つの要因でしょうか。

開幕のカタールで今期移籍したKTMアジョでいきなり優勝して期待された長島哲太はその後低迷しランキングは下がる一方でした。チームとの契約も1年で終わり来期のシートを失いました。チームメートのJ.マルティンがMotoGPに昇格するのとは対照的です。

・MotoGP
チャンピオンはJ.ミル。今年はSUZUKIファンにとっては夢のような年でした。1時期はミルとリンスがランキング1,2位を占めていた時もあり素晴らしい1年でした。

ミルは優勝は1度のみでしたが安定感がずば抜けていました。第13戦は1位ミル、2位リンスとかつて見たことがないSUZUKIの1・2フィニッシュも見れました。

前回のSUZUKIのチャンピオンは2000年のK.ロバーツJrでした。本当に久しぶりです。今年は本命のM.マルケスが開幕レースで転倒で大けがしてしまい残りのレースを全欠場したせいもあって9人が優勝するという混戦でした。レースは観ていて面白かったですね。

予選でレプソルHONDAがどんケツとどん2という不名誉なシーンは初めて見るような気がします。アレックスは来期からHONDAグレシーニ行。P.エスパロガロが代わりにHONDAワークスに入ってきます。アレックスはもう少し時間を掛ければ確実に速くなると思うんですがチームに余裕が無さそうです。

ペトロナスYAMAHAのF.モルビデリが意外と言えば失礼ですが活躍しました。F.クワルタラロを喰ってしまうような活躍です。KTMも躍進しましたねM.オリベイラやB.ビンダーが勝つとは誰が予想できたでしょう。ドカティのA.ドビチオーゾが今期限りでシートを失いました。彼らしいと言えばらしいのですが実績からしてあり得ない処遇ですね。V.ロッシは来期はワークスからサテライトのペトロナスYAMAHAに移ります。

J.ザルコとモルビデリが接触し大クラッシュとなった第5戦。モルビデリのマシンがロッシの直前を横切って飛んでいくという危険なハプニングもありました。




2020年12月12日土曜日

AIMビルのフェア2020

 コロナ禍で開催が危ぶまれていたフェアですが地元で開催されたので行ってきました。スタッフの皆さんはいろいろ対策に追われたと思いますが英断を感謝します。

日頃自分の部屋でしかオーディオ&ビジュアル再生は行っていないので他所の音や映像を体験したくてうずうずしていました。

書くことが無いのでクローズしていたブログですが折角なのでしばらくまたオープンしてみます。

開催されたフェアですがいつもと違って常連だったアクシスやエレクトリさんなど不参加で、代わりに大部屋での展示だったメーカーがデモ時間を確保していたりといつもとはやや顔ぶれが異なりました。評論家先生のイベントを長くとったりもしてましたね。私は興味ないけど。。。

今日体験してきたデモをまとめておきます。





MUSE 3C(REED) →  FLS1(AUDIA) → FLS4 → AMIRA(ALBEDO)

アイレックスさんのデモ。
アルベドのスピーカー、小さいのですがこの広い部屋できっちりと鳴らせてます。昔なつかしいPMCでお馴染みのトランスミッションライン構造を採用しているということで低域が大変豊かに鳴ってます。評論家の先生がデモ前にインディアナジョーンズのサントラLPを再生してました。良かったですよ。



STABIR(KUZMA)  → ECP 2 MKⅡ(ELECTROCOMPANIET) → SIA025(VITUS) → 800D3(B&W)

CSフィールドさんのデモ。
映像のデモが行われる部屋なので暗幕などがあるせいかデッドです。そのせいかどうか分かりませんが音が細くてもう一つです。私と800との距離は2.5mくらいしかなくて部屋の響きはあまり関係なさそうですが。。。AFIというブランドのアナログレコードを矯正するアクセサリーのデモをやってましたが効果は確かにあります。熱を加えてプレス直後の盤の状態に戻してやるそうです。



DP-UB9000(Panasonic) → AVC-A110(DENON) → 703?(B&W)+DLA-V7 V9R

JVCさんのデモ。
映像のデモはJVCとSONYが1日各1回きりでオーディオのデモと部屋が混在しています。音声はマルチチャンネルではなくて703? 2本の2ch再生です。しかし先ほどの800の再生とは違って703の再生は素晴らしかったです。これなら別にマルチじゃなくても普通に楽しめます。
映像ソフトは約30年前のレオン、20年前のグラディエータ、10年前のスカイフォール、2年前のグレイテストショーマンを見せてくれましたがグレイテストショーマン+9Rの映像は別格としてグラディエータやレオン+V7の映像もすばらしかったです。なんだかレオンの4Kソフトが欲しくなったくらいです。



DREAM TRANSPORT(PLAYBACK DESIGNS) → DREAM DAC → ILLUSION(KRELL) → DREAM AMP(P.D.) → EVO#2-PW(AUDIO NEO)

ナスペックさんのデモ。
オーディオネオのスピーカーは初めて見たし知りました。オーディオマシーナと似た分割エンクロージャですがロール紙ツィーターというのは斬新です。このシリーズの最上位機種はとんでもない形をしてますね。
それからデジタルプレーヤブランドのイメージが強いプレイバックデザインズですがアンプの開発に着手しているそうです。プリはまだ出てないですがパワーの弩級ぶりはすごいです。隣のマッキンがこんだけ小さく見えますからね。130kgの1200万だそうです。
IsoTekのSUPER TITANとSUPER NOVAを使っているのもあるかもしれませんが音は今日聞いた中では最も高級感があり超HIFIです。いつもそよ風が吹いているような爽やかな音ですがこれはオーディオ的快楽を追求した音かなという感じで個人的には求める方向じゃないなあ。隣に座っているおっさんが寝息を立てて眠りっぱなしだし。



K1X+PS1(ESOTERIC) → C1X → M1 → CANTERBURY/GR+PrestigeGRSuperTweeter(TANNOY)

エソテリックさんのデモ。
最近のエソテリックは国内のハイエンドオーディオを牽引するかのような勢いがありますね。2chオーディオから足を洗っている私には対岸の出来事的に眺めていられるのですがやはりメーカーが技術の粋を尽くした音には興味があります。
この部屋は会場で最も広い部屋ですがそれでも部屋がシステムに負けているなと感じさせる表現力です。K1Xはセパレートプレーヤではなくて強化電源を別に用意していますがこれを加えることで音が力強くなるわけではなくて情報量が増えるという説明には納得出来ました。例えば家のオーディオとは関係ないブレーカーを落として再生させると情報量が増えます。電源の強化とは本来そういうものだと思います。
最後に大きめのボリュームで再生したハリウッドゴジラのサントラの伊福部昭の曲は低域の解像度が素晴らしかったです。



Solid Royal(Accoustic Solid)+SPU Ethos(Ortofon) → EQA-999 → DELTA PRE(CLASSE) → DELTA MONO → 800D3(B&W)

オルトフォンさんのデモ。
オルトフォンさんには悪いですがCLASSEのアンプで鳴らす800D3の音に興味がありました。モノアンプのバイアンプ構成でいかにも鳴りそうなのですが正直音のパフォーマンスにはがっかりです。高速道路を速度40キロで延々と転がしているような感じでなんとも欲求不満です。先の703が良く鳴っていただけにオーディオはやはり物量だけじゃないなと納得するしかないですね。



AirForceⅤ(TechDAS)+WE-4700(SAEC) → ANDOROMEDA(CONSTELLATION) → PRE1.0 → STEREO1.0 → Parker DUO Diamond(MARTEN)

SAECさんのデモ。
トーンアームのデモは難しいですね。システムの音を聴いてもそのパーツの音を聴いていることにはならないでしょう。
SAECさんはケーブルのイメージが強くて実際トーンアームも一度はやめてまた図面から起こして再興させたそうです。
30分と短い時間で音よりも解説に時間を割いているので途中で席を立ちました。アクセサリーのデモは本当に難しいと思います。