2020年12月13日日曜日

MotoGPを振り返って2020

 今期は3月に第1戦のみMoto2と3のレースが行われた後第2戦が行われたのは7月でした。全レース数も当初は20戦を予定していたのですが11月までかけて15戦で終わりました。コロナ禍で移動が制限されるため2戦以降はヨーロッパラウンドのみで2週続けて同じサーキットで開催されるレースも多かったです。フランスで1回だったか観客を入れたレースもありましたがほとんどが無観客でした。

・Moto3

チャンピオンはA.アレナス。彼はほとんどのレースで上位にからむ安定感が良かったですね。不運で巻き込まれの転倒リタイヤがあったりしなければもっと楽にチャンピオンになれたと思う。2年目の小椋藍が最後までチャンピオンを争い飛躍の年でした。後半に強いクレバーな走りがいいのですが前半の勝負所でトップに置いて行かれるようなところを克服しないと来季も苦戦するかなと思います。

・Moto2

チャンピオンはE.バスティアニーニ。Moto2は近年まれに見るくらい接戦でした。他の二人L.マリーニとS.ローズとこの3人は誰がチャンピオンになるか最終戦まで分からない展開でした。3人それぞれに長所と短所があって完璧でないところがもつれた一つの要因でしょうか。

開幕のカタールで今期移籍したKTMアジョでいきなり優勝して期待された長島哲太はその後低迷しランキングは下がる一方でした。チームとの契約も1年で終わり来期のシートを失いました。チームメートのJ.マルティンがMotoGPに昇格するのとは対照的です。

・MotoGP
チャンピオンはJ.ミル。今年はSUZUKIファンにとっては夢のような年でした。1時期はミルとリンスがランキング1,2位を占めていた時もあり素晴らしい1年でした。

ミルは優勝は1度のみでしたが安定感がずば抜けていました。第13戦は1位ミル、2位リンスとかつて見たことがないSUZUKIの1・2フィニッシュも見れました。

前回のSUZUKIのチャンピオンは2000年のK.ロバーツJrでした。本当に久しぶりです。今年は本命のM.マルケスが開幕レースで転倒で大けがしてしまい残りのレースを全欠場したせいもあって9人が優勝するという混戦でした。レースは観ていて面白かったですね。

予選でレプソルHONDAがどんケツとどん2という不名誉なシーンは初めて見るような気がします。アレックスは来期からHONDAグレシーニ行。P.エスパロガロが代わりにHONDAワークスに入ってきます。アレックスはもう少し時間を掛ければ確実に速くなると思うんですがチームに余裕が無さそうです。

ペトロナスYAMAHAのF.モルビデリが意外と言えば失礼ですが活躍しました。F.クワルタラロを喰ってしまうような活躍です。KTMも躍進しましたねM.オリベイラやB.ビンダーが勝つとは誰が予想できたでしょう。ドカティのA.ドビチオーゾが今期限りでシートを失いました。彼らしいと言えばらしいのですが実績からしてあり得ない処遇ですね。V.ロッシは来期はワークスからサテライトのペトロナスYAMAHAに移ります。

J.ザルコとモルビデリが接触し大クラッシュとなった第5戦。モルビデリのマシンがロッシの直前を横切って飛んでいくという危険なハプニングもありました。




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