2009年7月11日土曜日

入院中の母

入院中の母の容態はほとんど良くはならなくて、目を開けたりやや対象を目で追うような仕草をすることもあるのですが手足はおろか首一つ自分の意思で動かすことができず、周囲の人間が言ってることを理解することも発声することもできません。
このような状態で正気に戻ったとしてもかえって本人にとっては不幸なことではないかと最近は思うようになってきました。

入院して4ヶ月が過ぎたところでそれまで入院していた病院を追い出されて別の病院に昨日移りました。
移った先の病院も長期滞在できるタイプの病院ではないので入った早々に次の移動先のことを考えるように病院からは促されます。

一旦入ってしまえば死ぬまで面倒を見てくれる施設としては公営でやっている特別養護老人ホームが現実的な選択となります。
とりあえず今日は特養がどんなところなのか家から一番近い施設を見学に行ってきました。

応対してくれた職員の方は大変親切な方でしたが、自分が知った現実は厳しいものでした。
特養に入所待ちの人がたくさんぶら下がっているのは知っていましたが、母のように「胃ろう」でしか食事が取れない場合はその専用の設備が必要になるようでその施設ではこの5年間は新規の人間にその設備が空いたことはないそうです。

本当に介護が必要な人間にとって門戸が狭いのでは意味が無いような気がするのですが現実はこういうものみたいです。
昔で言うところの姥捨て山の山を探しているような気分になってくるのですが、とりあえず永住できる場所を見つけるまではこの落ち着かない状態は続きそうです。

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