2011年11月5日土曜日
さようならシモンチェリ
MotoGP 第17戦 マレーシアGP 決勝中の事故でマルコ・シモンチェリ選手が亡くなりました。
このレースはMotoGPの放送がなくなった再放送版を録画していたため事故の状況は詳しくは分かりません。
世界選手権を走っているライダーがレース中の事故がもとで亡くなったのは私の記憶の中では、93年の若井選手、2003年の加藤選手、2010年の富沢選手に次いで4人目です。
バイクレースがレース中の転倒が多いのは周知のことですが死者が出るのはもちろん非常に希なことです。
それだけに関係者やファンに与える衝撃はかなり大きなものになります。
シモンチェリ選手は250cc時代の様子から良く覚えていますがいわゆる「勝つか転ぶか」というような速いけれどリスキーなライダーであったのは間違いないです。
青山選手が250ccでチャンピオンになった年は彼と優勝争いをして翌年同時にMotoGPにステップアップしてきたわけですが、同じホンダのサテライトチームに所属しながら下位に低迷し今期限りでMotoGPを去ることが決まった青山選手とは対照的に、シモンチェリ選手はワークスと同じ車体を供給されワークスのライダーを食うような走りを見せつけていました。
イタリア人である彼は大きな体を使ってマシンを包み込むような走りが似ていることから「ロッシの再来」と言われていることもありました。
実際彼ほど楽しそうにマシンを操るライダーは他にいなかったように思います。
今期は序盤予選でトップタイムを連発するような速さが目立ちましたが転倒が多く、結果を出すことがなかなかできずにいました。
ロレンソやペドロサを巻き込んで転倒させたこともあり今期は最もリスキーなライダーだったと言えるでしょう。
第16戦では2位でチェッカーを受けてこの第17戦は彼の走りが花開くような予感があったのですが本当に残念です。
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