BS2で世界名作劇場を各作品かわるがわるずっと放送してます。
世界名作劇場の作品には好きな作品が多く、「南の虹のルーシー」もその一つです。
イギリスからオーストラリアに移住してきたポップル一家ですが、農場を手に入れることができず生活にも困ってきます。
ルーシーとケイトの姉妹の掛け合いが等身大の姉妹のようで面白いです。
貧しくても一家の絆を大事にして前向きに生きていれば、いつか報われることもあるよというような感じ。
残念なのはBS2デジタルは全ての放送が絵も音もいまいちで、スクリーンで鑑賞するのに堪えられるものではないところです。
2008/5/17
物語の前半部は無邪気なルーシーとケイトの姉妹がオーストラリアの自然の中で遊んだり出会ったりする日常を中心に、移住してきた家族が家を作り、生活の基盤を作っていく姿を描いています。
後半部は希望にあふれている前半とは若干趣が変わり、期待していた農場用の土地が手に入らず、父親が生きがいを見失い家族もばらばらになっていく姿が描かれています。
展開的にだんだん尻すぼみな感じが強くなってくるのですが、失意のルーシーが記憶を失っている間に出会ったプリンストン夫妻がきっかけとなって好転の兆しを見せます。
単純に成功する話ではなく、流れ的に無理がないまま登場人物みんなが得るものを得て幸せの兆しを感じさせる円満なラストは出色です。
資産家として登場するペティウエル氏とプリンストン氏のスタンスの違いも興味深いところです。
一方が奪うのみ、与えるのみではなく双方が豊かになる発想ができることが実業家としては本物といえるでしょう。
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