2013年9月14日土曜日

「風立ちぬ」を観ました


宮崎駿監督最後の長編アニメーションと言われている「風立ちぬ」を観に行ってきました。

同監督作品は 「天空の城ラピュタ」 から全て劇場に観に行ってます。
それだけ特別な監督だったわけですが前作の「崖の上のポニョ」を観た後から私の中ではもう特別な監督ではなくなっていました。

実際アニメーション作家で優れた監督は実績では誰も宮崎氏に及ばないですがそこそこ世に存在すると思っています。
で今回の風立ちぬは積極的に観に行きたいと思っていたわけではなくどちらでもいいやと思っていたのですが、監督の引退発表で観に行く決心をしました。

結果、観に行って良かったと思います。
ちまたでいろいろと話題になっている作品ですが日本映画として一級の作品に仕上がっています。
特に私のように機械設計を生業としている人間にとっては非常に楽しめる作品です。

宮崎氏の作品では「紅の豚」でも女性設計やとしてフィオが登場してきます。
飛行機の設計は専門外ですが飛行機の設計だと「エンジン」「本体」「電装」などに分かれると思いますが両作品に共通するのは翼や胴体などの本体の設計に特化しているように思います。

我々の世代は図面作成を手書きで行っていた最後の世代だと思います。
さすがに計算尺を手にしたことはありませんがそういうところでも感慨深いですね。

主人公は夢で飛行機が落ちるシーンをよく見ます。
自分の全精力を注いでいるような仕事では私もよくあることですがやはり立ち上がった機械がうまく動かないイメージは常につきまといます。

タバコを吸っているシーンが多いと文句を言う人がいるそうですが私はもちろん気になりませんでした。
私は禁煙でない食べ物屋さんでも隣に座った人がタバコを吸い出したら止めて欲しいと文句を言うこともあるほど他人の出す煙を嫌います。

ただ胸を患っている妻の前でタバコに火を付けるシーンは少しどうかと思いました。
あのシーンは思い返してみると二人が一緒にいる時間を大切にしたい気持ちが強いのと、妻にとっては夫がタバコを吹かす姿そのものも愛おしいのだろうと思います。



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