2019年12月15日日曜日

今年観た映画作品2019その1

今年自分の部屋で観た中で面白かった映画作品を記しておきます。こうして記しておかないと観たこと自体を忘れてしまうので憶えておきたい作品を記しています。
記した順番は観た順番です。

祈りの幕が下りる時 
2018(日本) WOWOW
監督:福澤克雄
出演:阿部寛 松嶋菜々子

大阪の女性が東京のアパートで腐乱死体として発見される。行方不明になっているアパートの住民が犯人と思われたが警察の捜査は思うように進まない。



なんとなく昔夜9:00からやっていたサスペンスドラマのような雰囲気があるなあと少し懐かしく感じながら観ました。映画作品としての格調の高さはありますが主人公の刑事を中心に物語が都合良く展開していく当たりがそういう風に感じるゆえんかな。ストーリーは複雑で完全には理解できていません。松嶋菜々子さんの演技が素晴らしくて見入ってしまいました。親は子供の生きていく姿を眺めていられたら本望みたいな下りに少し感動しました。


百日紅~Miss HOKUSAI~
2015(日本) 日本映画専門チャンネル
監督:原恵一
出演:杏 松重豊

江戸で絵師、葛飾北斎と娘のお栄、北斎の弟子の三人は一緒に暮らしている。お栄は北斎から押しつけられた仕事をこなしたりしている。



当時の絵師の仕事ぶりがよく分かって勉強になります。北斎の娘お栄という人物の生き様を追った物語ですが格調が高く立派な日本映画として評価できる作品です。特にお栄の盲目の妹とのふれあいがなんとも強い余韻として残ります。



羊の木 
2018(日本) WOWOW
監督:吉田大八
出演:錦戸亮 松田龍平

魚深町では過疎対策として密かに刑務所から出て身元引受人がいない人で希望者を10年縛りで定住させるプロジェクトを始めた。




6人の前科者達が町にやって来るわけですが各人の個性が見所の一つ。
アパートに入るのにもちゃんとしたところに就職するのにも大概「保証人」を書面で作成しないと行けない。
刑務所から出てきて身元を引き受けてくれる人が居なければ生きていくことが非常に困難ですね。
犯罪を犯すといっても状況は人それぞれで根っから悪い人もいればそうでもない人もいる。
民間の善意に託すのではなくてこの映画のように役所が彼らのサポートに関わるのは全体的に見たら有効なんじゃないかと思う。担当する役所の人は大変ですが。(笑)
原作のコミックは原作:やまがみたつひこ 画:いがらしみきお でまだ読んだことがないのでこっちの方が興味があります。


アウトレイジ最終章
2017(日本) 日本映画専門チャンネル
監督:北野武
出演:ビートたけし 金田時男

韓国チェジュ島で用心棒をやっている大友。日本のやくざが彼の縄張り内でいちゃもんを付けてくる。




シリーズ2作目はやや地味でなんだかすっきりしない感じで終わりましたがこの作品で決着をつけています。
個人的にはビジネスマンとして振る舞う韓国出身の大物フィクサー・チャン会長の存在感がいいですね。作中登場する日本のやくざが品がなさ過ぎるのですが。


ダウンレンジ
2017(日本/アメリカ) WOWOW
監督:北村龍平
出演:ケリー・コンネア ステファニー・ピアソン

男3女3の6人の若者が乗った車が荒野をドライブしているとタイヤを狙撃された。



狙撃している犯人の正体やバックボーンなどが描かれることはなくて淡々と状況を進めていくタイプの作品。
スタッフが日本人だというのは少し意外に思いました。
この手の作品は観客に不快感を与えすぎたりかと言って退屈させては駄目で細かいアイデアが生きてくると思いますがそういう意味では良く出来てると思います。



希望のかなた
2017(フィンランド) WOWOW
監督:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ サカリ・クオスマネン

シリア出身の男が貨物船に紛れ込みフィンランドにやってくる。



仕事から家に帰ると自宅は粉々に爆破されていた。当然中に居た家族は死んでしまった。
爆破したのは政府軍なのか反政府組織なのかISなのかアメリカなのかも分からない。
彼に出来ることは死者を弔ってやることだけ。
日本に住んでいればまず体験することはない地獄のような場所から脱出した彼。
フィンランドは良い国のようですが彼はどう扱われそしてどう生きていくのか。。。いろいろ考えさせられる作品です。カウリスマキ監督作品は「過去のない男」を10年以上前に観たことを思い出しました。


ヴィレッジ
2004(アメリカ) WOWOW
監督:M.ナイト.シャラマン
出演:ブライス・ダラス・ハワード ホアキン・フェニックス

森の奥で外の世界との接触を断って暮らしている村がある。



細かなところをあげれば突っ込みどころはあるのですがその存在のつじつまをきちんと合わせて存在させている村。何事もなければ平和で素晴らしい村ですが何か起こった時、例えば災害や病気など自分たちだけの力ではどうにもならない時はやはり困りますよね。
ヒラリー・ハーンが演奏するサウンドトラックと合わせて格調が高く美しい映画作品です。


アンドロメダ
1971(アメリカ) BSプレミアム
監督:ロバート・ワイズ
出演:アーサー・ヒル デヴィッド・ウェイン

アメリカの小さな村に衛星が落下する。まもなく村の住民が大量に死んでいるのが見つかる。



一見すると感染病のように見えるのですが宇宙から飛来したものに病原菌が宿っているのか?というところです。
原因究明のために招集をかけられた4人の科学者達がラボで昼夜を問わず集中して仕事を続ける地味な作品とも言えるのですが妙な説得力とリアリティがあります。
TVアニメの新世紀エヴァンゲリオンの中にこの作品にインスパイアされたであろうエピソードがありますね。

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