2009年6月3日水曜日

UFC98

UFC98で行われたライトヘビー級のタイトルマッチで挑戦者のLYOTO・MACHIDA選手が勝ち、チャンピオンになりました。
LYOTO選手は総合での戦績が14勝無敗ですが相手のチャンピオン ラシャード・エバンス選手もこれまで無敗の選手です。

LYOTO選手はUFCでもう5、6勝してますのでタイトルマッチに臨むのは遅いくらいです。
前回の試合でも無敗のブラジル人同士の試合で圧勝してますし、今回もまるで危なげのない試合内容でチャンピオンを決めました。

伝統派の空手出身者で総合で活躍している選手は珍しく、他にはチャック・リデル選手がいます。
彼の場合は多分剛柔系の流派だと思いますがかなり変則的なスタイルで、空手家としての実力は未知数でした。

対してLYOTO選手はきれいな松濤館(しょうとうかん)スタイルで、空手家としても一流の選手だということが分かります。
加えて相撲のブラジル選手権でチャンピオンになったこともあるそうで組んだ時の力強さ、駆け引きも一流だと思います。

唯一の弱点はスタミナかなと思っていますが、彼の相手にいいところを全く出させない試合のスタイルの前では特に大きな問題にはならないような気がします。

伝統派の空手に対しては「実践的ではない」といわれることがありますが、彼の活躍はそれを否定する証明として十分なものだと思います。

例えばフェンシングはポイントの取り合いで実際に相手を倒す種目ではありませんが、動きの早さ・正確さは相当にレベルの高いものです。
伝統派の空手にも同じことが言えて、相手から打撃をもらった時の打たれ強さや単純なパワーではフルコンタクト系の空手に及びませんが、相手から打撃をもらわずに先に有効打を打ち込む技術はずっと上です。(異論はあると思いますが)


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